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講師のつぶやき

revolutionと革命

世界史を勉強すると、世界史の教科書の中心が、

西洋史と中国史であることに気付きます。

 

二つの地域史に共通する用語として「革命」という言葉があります。

 

 

中国では易姓革命の考え方の下に、数々の王朝が入れ替わってきましたし、


ヨーロッパでも、フランス革命やドイツ革命、ロシア革命など多くの革命が登場します。

 

この二つの革命ですが、西洋の「revolution」に対する訳語として

革命を当てただけであるというのは皆さんご存知でしょうか。

 

この二つの内容は、似て非なるものですが単語としてまとめるために

無理矢理当てはめたという形です。

 

似たようなもので、economyに対する経済などもあります。

 


元の意味で言えば、経世済民(=経済)は「とてもいい政治」くらいの意味であり、

そこにeconomyの意味はありません。

 

 

この例で言えば、現在は経済を「とてもいい政治」という意味で使う人はいないので、
ある意味問題もありません。

 

 

ただ革命については、教科書でも同じ革命として使われているので、

理解が追いつきにくくなります。

 

中国で言う革命とは、王朝の変化です。

 

具体的には、皇帝の名字が変わる(=支配者層の一族が変わる)ということです。

 

もちろん、枝葉末節まで説明すれば細かくいえますが、話とずれてしまうので、

今回は省略します。

 

 

一方、西洋のrevolutionとは、社会の仕組み・構造が一気に別のものになることです。


具体的には、フランス革命では「王侯貴族聖職者による平民支配」から「国民による主権国家」へと社会構造が変化しました。

 

ドイツ革命やロシア革命でも基本的には同じ構造です。

 

アメリカ独立戦争明治維新、イギリス名誉革命がrevolutionの一つに数えられるのも、

 

社会の支配者層が一掃され、新しい構造に入れ替わったからです。

 

 

案外、普通に使っている言葉でも、学問における誤用が定着しているという一例でした。